パソコンに搭載されているCPUのお話です。
CPUはCentral Processing Unitの略でパソコンの処理を司るデバイスであり、プロセッサーともいいます。
詳しくは別記事でも紹介していますのでぜひ読んでみてください。
マウス、キーボード、ハードディスク、メモリーなどの周辺機器からデータを受け取り、コンピューターでは 制御・演算を担当します。
CPUそのものは小さいのですが、その働きはパソコン随一です。
CPUの性能は、パソコンの性能や価格に大きく関わってくるためパソコンを買う上で非常に重要な検討項目です。
CPUを製造しているメーカーは、Intel(インテル)とAMD(エーエムディー)が有名で、共に米国の会社です。
特に Intelは、WindowsやMacなど世界中のコンピューターに搭載されており、パソコンを持ってる人ならお世話になっていることでしょう。
選び方に関しては、使用目的や予算に応じて変わります。
今回は少し専門的ですがCPU選びのポイントについてまとめていきます。
CPU選びのポイント
CPUの選び方は、主に使用目的によって異なります。
例えば、オフィス作業やウェブ閲覧だけであれば低~中程度の性能で十分ですが、ゲームや動画編集、3Dモデリングなどの用途では高性能なCPUが必要になります。
予算を決める
予算によって選べるCPUの範囲が変わります。高性能なCPUは高価ですが、性能に見合った価格を払うことが重要です。また、CPU以外のパーツ(グラフィックスカード、メモリ、ストレージなど)とのバランスも考慮する必要があります。
ブランドを選ぶ
現在、主要なCPUブランドはIntelとAMDです。それぞれのブランドは独自のアーキテクチャや技術を持っており、性能や価格帯が異なります。
以下に、両ブランドの特徴を示します。
Intel
- 一般的には高いシングルコア性能が特徴で、オフィス作業やゲームなどで優れたパフォーマンスを発揮します。
- より効率的な消費電力管理が可能で、ノートPC向けの省電力モデルが強みです。
AMD
- マルチコア性能が強力で、動画編集や3Dレンダリングなどの並列処理を多く必要とする作業に向いています。
- 一般的にはIntelに比べてコストパフォーマンスが高く、予算に余裕がない場合に適しています。
コア数とスレッド数を確認する
コア数は、CPUが持つ物理的なプロセッサ数を示しており、スレッド数は同時に処理できるタスクの数を示します。
多くの場合、コア数とスレッド数が多いほど性能が向上しますが、使用目的によっては必ずしも高性能が求められるわけではありません。
- シングルコア性能が重要な用途(オフィス作業、ウェブ閲覧、一部のゲームなど)では、コア数やスレッド数が多くても大きなメリットは得られません。
- マルチコア性能が重要な用途(動画編集、3Dレンダリング、複数のアプリケーションを同時に使用するなど)では、コア数とスレッド数が多いCPUが有利です。
クロック周波数を確認する
クロック周波数は、CPUが1秒間に処理できる命令の回数を示しています。
一般的に、クロック周波数が高いほど性能が良くなります。
ただし、用途や予算に応じて適切なクロック周波数を選ぶことが重要です。
また、クロック周波数だけでなく、アーキテクチャやキャッシュサイズなどもCPU性能に影響を与えます。
TDP(Thermal Design Power)を確認する
TDPは、CPUが発する熱量を示す値であり、冷却システムの選択や消費電力に関連します。
低いTDP値のCPUは、消費電力が抑えられ、発熱が少ないことを意味します。
一方で、高いTDP値のCPUは、より強力な冷却システムが必要になることがあります。
ソケットタイプと互換性を確認する
CPUとマザーボードは、ソケットタイプによって互換性があります。
選択するCPUに合ったソケットタイプのマザーボードを選ぶことが重要です。
また、既存のマザーボードを使用する場合は、CPUとの互換性を確認してください。
IntelとAMDはそれぞれ独自のソケットタイプを持っており、互換性がないため、注意が必要です。
アップグレード性を考慮する
将来的にCPUをアップグレードすることを考える場合、選択するCPUとマザーボードのアップグレード性に注意してください。
新しいCPUがリリースされた際に、現在のマザーボードで使用できるかどうかを確認することが重要です。
レビューをチェックする
製品のレビューやベンチマークテスト結果を確認することで、実際の性能や信頼性、コストパフォーマンスを把握することができます。
また、同じ価格帯の競合製品との比較も有益です。
保証期間とサポートを確認する
長い保証期間や良いサポートが提供されているCPUは、購入後の安心感があります。
保証期間やサポート内容を確認し、メーカーの対応が良い製品を選ぶことが重要です。
これらのポイントを踏まえて、自分のニーズや予算に適したCPUを選ぶことができます。
最終的には、選択したCPUが使用目的に適した性能を持ち、他のコンポーネント(グラフィックスカード、メモリ、ストレージなど)とのバランスが取れていることが重要です。
また、将来的なアップグレードを考慮した選択をすることで、長期的な満足感が得られます。
まとめ
パーツ選びにおいては、ショッピングサイトや専門誌のレビュー、ユーザーの意見、ベンチマークテスト結果などを参考にすることが役立ちます。
これらの情報を総合的に考慮し、自分に適したCPU、あるいはそれらを搭載したパソコンを探してみてください。