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【資格取得】ITパスポート試験ってどんな資格?これから受験する人の手引き!!

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ITパスポート試験とは

試験の概要

ITパスポート試験 (略称:IP) は、ITを利用・活用する全ての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。

ITの資格と聞くと技術者向けの資格というイメージがあるかもしれませんが、ITパスポート試験はIT分野を専門にしていない人向けの試験で、IT関係の仕事をする人は当然おさえておくべき基礎な内容になっています。基礎的な内容なので「転職で使えない」など受験する意味がないといわれていることも多いですが、非IT業界の人が実際に受けてみると案外難しく(僕もそうでした。。。)、ある程度のマネジメントや品質などのビジネスマンに必須な知識も試験内容に含まれており、もちろん国家資格なので学習する価値は十分にあります。

今やスマホなどの情報端末を日常的に使用する現在、ほとんどの人にベースとして必要な知識であるといえます。日常生活でもWi-Fiルーターで使用している暗号化規格の種類や、ネットワークの接続方法など、IT分野を深く理解せず使用しているものも多くあります。

知識がないと何が危険で何が危険ではないのかすらわからない状態で、スマホやパソコンなどの情報機器を使い続けることで詐欺などのトラブルに巻き込まれてしまうリスクも年々上がってきていることより、セキュリティの意識を学んでおく意味でも有意義な資格であるといえます。

試験内容について

試験時間 120分
出題数

100問

(採点されるのは92問、残り8問は今後出題する問題の評価に使われる)

出題分野

ストラテジ系 (経営全般) :35問程度

マネジメント系 (IT管理) :20問程度

テクノロジ系 (IT技術) :45問程度

合格基準

総合評価点   600点以上/1000点満点

分野別評価点  ストラテジ系  300点以上/1000点満点

マネジメント系 300点以上/1000点満点

テクノロジ系  300点以上/1000点満点

試験方式 CBT方式
試験手数料

【現行】5,700 円 ※消費税込み

※令和4年(2022年)4月から受験手数料の改定【改定後】7,500 円 

※ITパスポート試験の試験内容詳細と最新情報は以下から!

100問中採点されるのは92問で、どの問題が採点されないのかはわからないため、残り92問で採点され、そのうち6割以上正解、かつ3つの出題分野をすべて3割以上正解していれば合格となります。

令和3年に入ってからの合格率は55~60%くらいの推移となっています。

試験はCBT方式で実施

ITパスポートの試験はCBT (Computer Based Testing) 方式での試験で、試験会場で用意されているコンピューターを使って受験する試験方式です。

ディスプレイに問題文と選択肢が表示され、マウスを使って選択肢の中から正解を選びます。

他資格の筆記試験等とは異なり、試験終了後に試験結果レポートで評価点を確認できます。

試験対策の学習時間について

学習時間に関しては受験者がある程度ITへの関心や知識、抵抗感の有無によって異なってくるため、まずは、ITパスポート試験の過去問を解いてみて、自分の知識レベルを確認しておくと必要な時間を見積もりやすいと思います。

ちなみに僕は、これまで学校や会社で情報系の分野を学んだことはありませんが、受験2回目でなんとか合格することができました。最初に過去問を解いたとき大体4割くらいの正答率で、間違えた問題を一つずつ覚えなおしながら30時間ほど使って繰り返し過去問をといていくことで合格点の6割を超えたため、いざ受験した結果、トータル5.6割で不合格となってしまいました。。。

そして、さらにしっかりと過去問を消化して20時間程度繰り返すことで9割ほどとれるようになってから再度試験に臨んだ結果、それでも6割ギリギリ合格でした。

やはり当日のコンディションなどもあるかもしれませんが、ITパスポートの問題は同じ問題は出ないため、同出題範囲の過去問をしっかりとといておかないとITパスポートとは言えどさすがに国家資格でもあるため、非ITの初心者が適当な学習で合格できる試験ではないことを痛感しました。。。

学習目安

とは言え、難易度は他の試験に比べれば全問選択で記述問題などもなく、しっかりと学習すれば合格は可能な試験です。

過去問を1~2回分解いてみて得点率が大体5~6割の人であれば、2週間以下の勉強時間でもおそらくは合格できると思います。

ただ、中には計算が必要な問題も複数あるため、高校でN進法の勉強をしていない文系の方など、計算問題が苦手な方はさらに学習時間が必要でしょう。

初回にといた過去問の点数が5割未満の得点率の場合は、得点率が8割を超えるまでに2~3週間以上の勉強時間を見ておいた方が無難です。

ただ、勉強期間が長くなるほどモチベーションも下がりやすいため、あまり時間をかけすぎるのも良くないので注意しましょう。

学習方法

勉強は、1週間目に参考書で知識をインプットして2週間目に過去問を5回分とくという方法で行いました。

まずは知識をインプットしよう!

知識のインプットに関して短期間で効率的に学習したい場合は、参考書を1冊購入して読み込むのがベストです。

料金の掛からないWebサイトを利用した知識のインプットも不可能ではありませんが、試験に必要な知識の網羅具合がサイトによって異なったりする可能性もあるため、参考書で学習するのがおススメです。※おすすめの参考書については次項で紹介します。

疲れていて文字を読む気になれないというときは、youtubeの動画などを利用して学習するのも良いかもしれません。解説動画は動画数が多いため2倍速で見るなどの視聴方法を工夫することをお勧めします。

インプットした知識を過去問を解きながら身につけよう!

インプットがある程度できたらさっそく過去問をといていきましょう。資格試験の学習で何より大切なのはインプット後の過去問演習のリピートです。これにより当日の試験力が大きく変化しますので、しっかりと過去問をといていきましょう。

ITパスポートの過去問演習には、ITパスポートドットコム という試験対策専門のWebサイトがあり、こちらには大変お世話になりました。

こちらのサイトの 過去問道場 では、過去の公開されているITパスポート試験の過去問を解くことができ、その場で正解解説を確認することができます。

解説が非常に詳しく、どうしてその答えになるのかがしっかり理解でき、参考書や動画でのインプット時点で曖昧だった知識を補強にも役立ちますので、このサイトで過去問をときながら正答率が安定して8割を超えられるように勉強しましょう。

問題演習はこのサイトだけで十分可能ですので、過去問題集を購入する必要は全くありません。

ちなみに、試験環境に関しては念のため本番前に、IPAのITパスポート試験ページで公開されているCBT擬似体験ソフトウェアを利用して、本試験の形式、画面操作を体験しておくと良いでしょう。

学習におすすめの参考書

僕が学習で使用したおすすめの参考書を紹介します。参考書学習はインプットが目的なので、網羅性と分かりやすくかみ砕いた説明がされているものを選ぶのが良いでしょう。

自分に合った参考書を1冊購入し、内容をしっかり理解するのが合格の近道です。

キタミ式イラストIT塾 ITパスポート

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これまでIT関係に全く興味がなかった方や文字ばっかりの参考書はいやという方には「キタミ式イラストIT塾 ITパスポート」がおすすめです。マンガやイラストで説明されており、内容をイメージしやすいです。ハードウェアのことなど実物を見たことがないと文章だけでは理解しづらい部分もイラストを使ってわかりやすく説明されています。

試験申込から合格証書を受け取るまでの流れ

申込方法

ITパスポート試験の申込はこちらのIPAのITパスポート試験Webサイトから行うことができます。

まず、トップページから受験申込みページに移動し、受験者IDの登録を行います。

初めて受験する方はこちらを選択する
引用:ITパスポート試験Webサイト

すると、同意事項のページに移動するので内容を読み同意するを選択します。利用者ID登録ページに移動したら、必要事項を入力して「次へ」をクリック。

仮登録の進め方
引用:ITパスポート試験Webサイト

その後、利用者IDと仮パスワードが記載されたメールが届くので、メールの指示に従って登録を進めます。

利用者ログインから利用者IDと仮パスワードを使用してログインし、利用者関連メニューの利用者情報登録から必要な情報を登録します。仮パスワードの変更も求められるので、本パスワードに変更します。

利用者登録が済んだら、「利用者メニュー」画面にある受験関連メニューの受験申込から申込を行います。試験日ぎりぎりで申込しようとすると受験会場に空きが無かったり、エラーで手続きがうまくいかなかったりするので、1週間前までに申込を済ませておきましょう。

受験当日

必要な持参物

受験当日に必須の持参物は以下の2です。

  • 確認票
  • 本人確認書類

確認票には、受験番号受験者ID確認コードが記載されておりこれら3つがわからないと会場に行っても受験することができません。確認票を印刷できず持参できない場合は、受験番号受験者ID確認コードの控えを持って行っても大丈夫です。

実際に私は受験当日にメモ用紙に受験番号受験者ID確認コードを控えて行きましたが、問題なく受験できました。ただ、受付では少し手間が増えます。受付で用紙を渡され受験番号受験者ID確認コードを書き写して、再び受付の列に並ぶように指示されました。印刷できる場合は確認票を持っていくことをお勧めします。

本人確認書類は、有効期限内の顔写真付きのものが必要です。原本のみ有効です。ホームページや確認票に、利用できる書類について詳細に説明されているので当日までによく確認しておきましょう。私は、運転免許証を持参しました。

ロッカーのある会場では、カバンや机上に置けない物は試験会場のロッカーに入れることになっており、試験会場によってはロッカーが小さい場合もあるため小さめのものが良いでしょう。

確認票は念のためスマートフォンにPDFファイルでダウンロードしておきましょう。

ITパスポート試験の確認票

受付時の注意

受付および開場は試験開始時刻の30分前に開始されます。手続きや説明の時間を考慮して試験開始20分前までの入場が推奨されています。

いかなる理由でも試験終了時刻の繰り下げや、受験日の変更はできないので時間に余裕を持って受験会場に向かうことをお勧めします。

遅刻した場合

遅刻した場合でも、試験開催時間内であれば受験することができるようです。ただし、この場合も試験終了時刻の繰り下げはありません。

試験終了後、試験結果レポートの確認方法

試験終了後、しばらくするとITパスポート「利用者メニュー」から試験結果レポートをダウンロードできるようになります。

試験後、ダウンロードできるようになるまでに2~3時間程かかるようです。

合格発表まで待たずとも大体の合否がわかるので、1ヵ月間そわそわした気持ちで過ごさないで済みます。

合格発表は試験日の翌月、合格証書の発送は翌々月です。日程の詳細はITパスポート試験Webサイトからご確認ください。

合格者には以下のような合格証書が簡易書留で届きます。不合格者に通知はありません。

まとめ

今回は、ITパスポート試験に合格するための勉強法、必要な勉強時間、おすすめ参考書についてご紹介しましたが、最重要点は以下です。

  • 勉強期間は2週間以上はとりましょう。
  • 参考書で知識をインプット、Webサイトなど過去問演習で正答率8 - 9割を目指す。
  • 申込は試験日の1週間前までに済ませておきましょう。
  • 試験当日は確認票、本人確認書類を忘れないよう注意しましょう。

しっかりと対策を立ててITパスポート試験を確実に合格を目指しましょう。資格取得によりITへの関心が高まります。本記事が受験する皆さんのお役に立てば幸いです。

また、ITパスポート試験には上位資格が他にもあるため、合格後はさらに上位資格の取得も重ねることでIT資格としての有用性が向上するためおすすめです。

ITパスポート試験の次に受験するのであれば、情報セキュリティマネジメント試験か基本情報技術者試験などがおすすめです。

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