
ロジクール Gは、eスポーツ向けデバイスの定番ブランドとして知られていますが、2026年2月19日にワイヤード&ワイヤレス両対応の最新マウス「PRO X2 SUPERSTRIKE」を発売すると発表し、注目を集めています。最大の話題は、マウスとしては新感覚ともいえる「ラピットトリガー(Rapid Trigger)」対応をうたっている点です。一方で、革新的な機能は魅力的でも「実際に扱いにくくならないか」「競技で安定して使えるのか」といった疑問も出やすいところでしょう。この記事では、ロジクール G PRO X2 SUPERSTRIKEの特徴や期待されるメリット、想定される注意点、どんな人に向くのかを、中立的な視点で整理します。
ロジクール G「PRO X2 SUPERSTRIKE」とは?発売日・位置づけを整理

「PRO」系の名称からも分かる通り、本機は競技シーンを強く意識した“プロ志向”のゲーミングマウスとして位置づけられます。2026年2月19日発売という明確なスケジュールが示されているため、買い替えや新規導入を検討している方にとって計画が立てやすい点もポイントです。
ワイヤード&ワイヤレス両対応という選択肢
近年はワイヤレスゲーミングマウスが主流になりつつありますが、競技用途では「遅延や接続の安定性」「充電を気にしたくない」といった理由から、依然としてワイヤードを好むユーザーもいます。
PRO X2 SUPERSTRIKEがワイヤード&ワイヤレス両対応であれば、次のような運用が想定できます。
- 普段はワイヤレスでデスクをすっきり使う
- 大会や重要な試合ではワイヤードで確実性を優先する
- 長時間プレイの日は有線接続でバッテリー不安を回避する
この“両対応”は、単なる便利機能というより、競技環境の変化に合わせて最適解を選べる実用的な要素と言えます。
「PRO X2」系統のアップデートとしての注目点
ロジクール GのPRO系マウスは、軽量性、形状の汎用性、センサー性能、クリックの安定性などを重視してきた流れがあります。そこに「SUPERSTRIKE」という新しいサブネームが付くことで、従来路線の延長ではなく、“入力体験そのもの”を変える方向性が示唆されます。今回のラピットトリガー対応が、まさにその象徴です。
最大の特徴:ラピットトリガー対応はマウス操作をどう変える?

ラピットトリガーは、一般的にはキーボード(特にアナログ入力を扱う系統)で語られることが多い概念です。それがマウスに搭載されることで、クリック入力の「押し込み」「戻り(リリース)」に関する挙動が、従来よりも素早く・意図に追従しやすくなることが期待されます。
ラピットトリガーの基本的な考え方
従来のボタン入力は、一定の押下点を越えるとON、戻って一定の位置を越えるとOFF、といった“固定しきい値”で動作するのが一般的でした。ラピットトリガーの考え方は、入力の戻りを待たずに、より素早く次の入力へ移れるようにする(または、入力のON/OFFをより動的に扱う)方向性にあります。
マウスにおいてこれがうまく機能すれば、例えば以下のような恩恵が考えられます。
- 連打時の引っかかりが減り、テンポ良く入力できる
- 押して離す動作の“意図”がより反映されやすい
- 繊細なクリック操作(短いタップなど)の再現性が上がる可能性
ただし、実際の体感は実装方法や設定の有無、スイッチ構造、ファームウェアの調整次第で大きく変わります。ラピットトリガー“対応”という言葉だけで即断せず、レビューや設定項目の詳細(調整幅、プロファイル保存、競技向け制限など)を確認することが重要です。
eスポーツでのメリットが出やすいジャンル
ラピットトリガーが活きる可能性があるのは、クリックの反復やタイミング精度が勝敗に影響しやすいタイトルです。代表的には次のようなジャンルが挙げられます。
- FPS / タクティカルシューター:単発撃ち、タップ撃ち、ピーク時の短い入力
- バトルロイヤル:中距離の制御射撃、素早い撃ち分け
- MOBA:スキル発動やアイテム使用のテンポ(※主にサイドボタン側の最適化も重要)
一方で、ゲーム側の仕様やアンチチート、競技ルールによっては、入力最適化機能が制限されるケースもあり得ます。大会環境で使う予定がある場合は、ルール上の扱いを事前に確認しておくと安心です。
「新感覚なのに扱いやすい」ための条件
タイトルにもある“新感覚ながら扱いやすい”が成立するためには、次の条件が揃う必要があります。
- 初期設定が極端すぎず、標準状態でも破綻しない
- クリックのフィーリング(反発・ストローク・音)が安定している
- 誤入力を誘発しないチューニング(デバウンスやしきい値)
- ソフトウェアで段階的に調整でき、元に戻しやすい
ラピットトリガーは強い個性になり得る一方、過敏すぎる設定は誤射や操作ミスにつながることがあります。扱いやすさは“性能”だけでなく、“調整のしやすさ”と“デフォルトの完成度”に左右される点は押さえておきたいところです。
ワイヤレス運用で重要:遅延・接続安定性・バッテリーの見方

ワイヤレスゲーミングマウスを選ぶ際、体感に直結しやすいのは「遅延」「接続の安定性」「バッテリー」です。PRO X2 SUPERSTRIKEが競技向けを掲げる以上、ここは多くのユーザーが最もシビアに見るポイントでしょう。
遅延は“実測”と“環境差”で評価が分かれる
メーカーは低遅延をうたうことが多いですが、実際には以下の要因で体感が変わります。
- USBポートの品質、干渉(2.4GHz帯の混雑)
- PC側の負荷、バックグラウンド処理
- ポーリングレート設定と安定性
- マウスパッドやセンサー設定との相性
そのため、購入検討時は「スペック表」だけでなく、第三者の実測レビューや、同じような利用環境(ノートPCかデスクトップか、無線機器が多いか等)での評価も参考にすると失敗しにくくなります。
バッテリーは“持続時間”より“管理のしやすさ”も重要
バッテリーが長持ちでも、充電タイミングが読みにくい、残量表示が不正確、充電中の取り回しが悪い、といった点があると競技用途では不安が残ります。ワイヤード&ワイヤレス両対応であれば、最悪の場合でも有線に切り替えられるのは大きな保険になります。
センサー性能・形状・重量:eスポーツマウス選びの基本も確認
ラピットトリガーが注目されがちですが、勝敗に直結する基礎性能(センサー、形状、重量バランス)が整っていることが前提です。ここが合わないと、どれだけ新機能が魅力的でも満足度は上がりにくくなります。
センサーは“追従性”と“安定性”が最重要
ゲーミングマウスのセンサーは年々高性能化していますが、重要なのは最大DPIの高さよりも、次のような安定性です。
- 低速・高速の両方で飛びが出にくい
- リフトオフディスタンスが適切に管理できる
- 角度補正などの挙動が好みに合う(競技ではオフを好む人も多い)
PRO系はこのあたりの“堅実さ”で支持されてきた経緯があるため、SUPERSTRIKEでも同等以上の安定性が期待されます。
形状は「万人向け」か「特化型」かで評価が割れる
マウスの形状は、手の大きさ・持ち方(つかみ持ち、かぶせ持ち、つまみ持ち)で好みが大きく分かれます。特に競技では、微細なエイム調整やリコイル制御のしやすさに直結します。
- 万人向け形状:乗り換えやすく失敗しにくい
- 特化型形状:ハマると強いが合わないと厳しい
PRO X2 SUPERSTRIKEが“扱いやすい”方向であれば、前者寄りの設計が想定されますが、実際には実機のサイズ感、サイドのくびれ、背の高さなどで印象が変わります。可能なら店頭展示や試用レビューの確認がおすすめです。
重量は軽ければ正義ではない
軽量マウスは素早いフリックに有利ですが、軽すぎると止めたいところで止まらない、安定しないと感じる人もいます。自分の感度設定(ローセンシかハイセンシか)や、腕・手首どちらで動かすかに合わせて、適正重量を見極めるのが現実的です。
ソフトウェアと設定項目:ラピットトリガーを活かす鍵
ラピットトリガー対応デバイスは、ソフトウェアの作り込みで評価が大きく変わります。ロジクール Gの場合、一般的には専用ソフト(G HUBなど)で設定する運用が想定されます。
最低限チェックしたい設定項目
購入前後で確認したいのは、次のような項目です(実装されるかは製品仕様に依存します)。
- ラピットトリガーのON/OFF切り替え
- しきい値・感度に相当する調整(段階式でも可)
- ゲーム別プロファイルの自動切替
- オンボードメモリ保存(大会PCでの利用を想定)
- ファームウェア更新の頻度と安定性
特にオンボードメモリは、競技シーンでPCを自由に触れない場合に重要です。設定を本体に保存できるかどうかで利便性が大きく変わります。
想定される注意点:新機能ゆえの“慣れ”と相性
新感覚の入力は、慣れるまで違和感が出る可能性があります。メリットだけでなく、次のような注意点も現実的に考えておくと安心です。
誤射・誤入力のリスク
反応が良くなるほど、意図しない軽いタップが入力として認識されやすくなる場合があります。特に緊張する場面や、持ち替え・リフト時の指の癖がある人は、最初は設定を控えめにして慣らすのが無難です。
ゲーム・ルール・アンチチートとの整合性
入力補助に見える機能は、タイトルや大会によって扱いが異なる可能性があります。ラピットトリガーが“単なる入力方式の改善”として受け入れられるのか、“有利性のある機能”として制限されるのかはケースバイケースです。競技参加予定がある方は、主催のデバイス規定や過去事例を確認しておくとトラブルを避けられます。
PRO X2 SUPERSTRIKEはどんな人におすすめ?
ここまでを踏まえると、ロジクール G PRO X2 SUPERSTRIKEは次のような方に向く可能性があります。
おすすめになりやすい人
- 最新のeスポーツ向け機能を取り入れて、操作のキレを高めたい
- ワイヤレス中心だが、重要な場面では有線に切り替えたい
- クリック入力の反応・テンポを重視する(FPSでタップ撃ちが多い等)
- 設定を詰めて自分に最適化するのが好き
慎重に検討したい人
- クリックの感触や誤入力に敏感で、安定性最優先
- 大会環境での使用が前提で、ルール適合性が気になる
- できるだけシンプルなマウスが好みで、設定調整は最小限にしたい
まとめ:2026年2月19日発売の「PRO X2 SUPERSTRIKE」は“新機能×実用性”が焦点
ロジクール Gのワイヤード&ワイヤレス最新マウス「PRO X2 SUPERSTRIKE」は、2026年2月19日発売予定のeスポーツ向けモデルとして、ラピットトリガー対応という新しい切り口が大きな注目点です。クリック入力のレスポンスやテンポに関わる体験を変えうる一方で、扱いやすさはデフォルトの完成度、誤入力を抑えるチューニング、ソフトウェアの調整性に左右されます。
購入を検討する際は、ラピットトリガーの設定自由度やオンボードメモリの有無、ワイヤレスの安定性といった“競技での実用性”を軸に、第三者レビューや実機の感触も含めて総合的に判断するのが良いでしょう。新感覚と安定感を両立できるなら、次世代のeスポーツマウスとして有力な選択肢になりそうです。
